2012年7月10日火曜日

新企画で魅力発信 登呂博物館が開館40周年

タイトルは、7月7日の@-S静岡新聞ニュース掲載の記事です(詳細はこちら)。

1943(昭和18)年7月11日付け毎日新聞で登呂遺跡発見の第一報が報じられたのが、登呂遺跡発掘の始めですが、戦時中でもあり、十分な調査ができませんでした。
そして、戦後1947(昭和22年)7月13日から、本格的な調査が始まったのです。
登呂博物館は、その前身である静岡考古館が1972年に静岡市立登呂博物館として開館したことで現在に至っています。そして、今年が40年ということなのです。

戦後の発掘調査は、当時としては画期的な市民参加型の調査であり、記事にあるように「「日本で初めて発見された弥生時代の水田」「男女が一緒に発掘作業を行った画期的調査」など、遺跡の調査や保存などに関して登呂遺跡が先駆けとされる」事例が数多く、その様子は戦後復興の日本の姿と重ねり、日本全体で一大考古学ブームとなった火付け役でした。

今回の「記念展に合わせ、1947〜50年の発掘調査に参加した当時旧制中学の生徒だった市民や、遺跡整備に携わった人を集めた同窓会も開く」ということですから、おそらく当時を知る方々からヒアリングを行うでしょうから、非常に貴重な機会だと思います。

また同時に、改めて登呂遺跡の歴史的価値を見直す機会にもなることでしょう。

戦後復興期の登呂遺跡発掘調査にかける人々の熱意は、元気な日本を取り戻そうとすることと繋がっていたわけですから、現在のように日本全体で元気が無いなか、とても良い模範となるのではないかと思ったりもします。

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